2021年3月29日(月) 第190回 TBSラジオ番組審議会より
2021年2月13日(土)放送(午後11時10分頃~翌日午前1時50分)
「2021年2月13日(土)に東北地方で発生した震度6強の地震における速報と緊急特別番組」
審議委員(敬称略)
委員長 | 渡邊 久哲 |
副委員長 | 伊藤 英敏 |
委員 | 横山 真司 ペリー荻野 水科 孝之 増田 弥生 児島 満理奈 |
局側担当者
- 三村社長
- 碧海取締役
- 加藤UXデザイン局長
- 長谷川UXプロデュース部長
- 鯨井プロデューサー
川原UXプランニング部員
吉野番組審議会事務局長
委員の主な意見
〔審議対象番組〕
2021年2月13日(土)(午後11時10分頃~翌日午前1時50分頃)
『2021年2月13日(土)に東北地方で発生した震度6強の地震における速報と緊急特別番組』
〔委員の主な発言〕
◇地震発生直後は少しあわただしかったが、蓮見アナウンサーにバトンタッチしてからは対応がすばらしく、現地の方や不安な人をイメージして語りかけるような話し方をしていたので、聴いていてとても安心感があった。
◇たまたま生放送中だったということで柔軟に対応できていたが、そうでない場合はどうなっていたか、普段からシミュレーションができているのか気になった。地震速報はいつもテレビの方が早いという気がしている。どのような場合でもすぐに対応できる体制を整えるべきだ。
◇今回の地震は放送エリア外ということだったが、現地の旅館とつないで生の情報を放送できたことは良かったと思う。有事の際の現地の情報源として、全国各地に、例えば全国のコンビニなど、情報網をきちんと確保しておいた方が良い。
◇途中に流れる音楽は要らないのではないか。曲を流すのであれば、地震直後で皆が焦っている状況を鑑みて静かな落ち着いた曲にすべきだ。緊急報道から通常放送に戻すタイミング、またその逆も難しいとは思うが、次の情報が入ればすぐにブレイキングニュースを入れるなどの対応が必要だろう。
◇情報は「伝える」だけでは足りなくて「伝わる」ことが大事。「伝わる」ということはそれが行動につながったときであり、そうしてはじめて活きた情報になる。緊急時は、たとえ放送エリア外であっても正常な判断ができないこともあるので、なるべく具体的に、何をすべきで、さらに何をしないべきかも伝えたほうが良い。
◇機械的に情報を繰り返していた後に、蓮見アナウンサーのリスナーへの呼びかけがとても印象的で、寄り添った言葉がラジオらしくて良かった。情報だけでなく、安心感を伝えるのもラジオの重要な役割だとあらためて思う。
◇その時点で何がわかっていて、どういう情報がまだわかっていなくて、これから上がってくる情報は何か、ということを要所要所で整理して伝えてくれると、全体を俯瞰して聴くことができて、リスナーによりわかりやすく正確な情報になると思う。
(TBSラジオ番組審議会事務局)