- 2021年1月25日(月)第188回 TBSラジオ番組審議会より
- 2020年12月24日(木)放送(23時00分~23時55分)『伊沢拓司のクイズ年録 2020』
審議委員(敬称略)
委員長 | 渡邊久哲 |
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副委員長 | 伊藤英敏 |
委員 | 横山 真司 ペリー荻野 水科 孝之 増田 弥生 児島 満理奈 |
局側担当者
- 三村社長
- 碧海取締役
- 門田UXデザイン局長
- 長谷川UXプロデュース部長
- 中野番組プロデューサー
- 吉野番組審議会事務局長
審議対象番組
2020年12月24日(木)放送(23時00分~23時55分)
『伊沢拓司のクイズ年録 2020』
この番組は、昨年の年末に放送した特別番組です。2020年の顔の1人である、伊沢拓司さんをパーソナリティに、2020年に起きた出来事をクイズ形式で振り返りました。
毎年年末に放送してきた、1年間の出来事を振り返る特別番組「ニュース年録」を、昨年はバラエティ要素を加えた新たな番組形式で試み、放送しました。TBSラジオのすべての年末年始の特別番組の中でも、最もネット局が多く注目された番組です。
委員の主な発言
- 初めての試みということでニュースをクイズで伝えるというアイデアは面白い。今後もっと試行錯誤を重ねると、より深みのある楽しい内容になるだろう。スタジオの出演者だけが見ることができる映像を使うことはリスナーに不親切で、物足りなさも感じた。
- クイズ王の伊沢さんらしい出題は面白かったが、せっかくの「年録」なのでもう少しニュースに寄った内容でも良かったのではないか。2020年は若い世代もコロナという社会現象に大きく影響された1年だったので、若い目線で若者に向けた内容のクイズがあっても良かったと思う。
- ニュースを伝えるという目的をクイズ形式にしたことは有効だったと思うが、ニュース番組なのか、クイズ番組なのか、若干曖昧にも感じた。出題も難しくて、その醍醐味もあるのだろうが、三択問題にするなどリスナーも一緒に考えられるほうが良いだろう。
- ニュースとしてメインの話題もサブカル的なものも取り上げる、と言って始まったが、ほぼサブカルなものばかりで、お題目と内容の整合性が取れていないと感じた。伊沢さんの「自分事として世界を捉えていく」という発言はすばらしかったが、全体な構成としては意図されたことが具現化できていなかった感は否めない。
- 一年間のニュースを1時間足らずで振り返るのは無理があった。もっと時間をかけてやるべきだったと思う。ニュースをクイズ形式で紹介するという意図はとても良く、内容も聴きやすかったので、今後に期待できる原石のような番組だと感じた。
- 限られた短い時間で一年間のニュースを振り返ったこともあって、全体的に駆け足で、浅く広くとどまっていた。暗いニュースが多かった2020年を、できるだけ明るい話題で締めくくろう、希望を持って新しい年を迎えよう、という姿勢を感じてそこはとても良かった。
- 新しい試みということで手探りだったのだろう。クイズ番組という形式でやる以上は、ニュースへの理解を深めるのか、単に知識をたくさん得る内容にするのか、コンセプトとルールは明確にしたほうが良い。もっと長い時間で内容を吟味しつつ、ぜひ来年も放送するべきだと思う。
TBSラジオ番組審議会事務局