- 2023年6月26日(月)第213回 TBSラジオ番組審議会より
- 2023年5月30日(火)放送(23時30分~23時55分)『朗読・斎藤工 深夜特急 オン・ザ・ロード』
審議委員(敬称略)
委員長 | 渡邊 久哲 |
---|---|
副委員長 | 浜田 敬子 |
委員 | 望月優大 川口あい 大石英司 片庭慶子 |
局側担当者
- 三村会長
- 林社長
- 武田アドバイザー
- 東島番組審議会担当役員
- 長谷川事業創造センター長
- 橋本番組プロデューサー
- 鳥井番組ディレクター
- 宮城事業創造センター員
- 加藤番組審議会事務局長
審議対象番組
2023年5月30日(火)放送(23時30分~23時55分)
『朗読・斎藤工 深夜特急 オン・ザ・ロード』
2023年4月放送開始の「バックパッカーのバイブル」として愛される『深夜特急』全6巻すべてを完全朗読するプログラム。
地上波放送以外にも、Amazonオーディブルでオーディオブックとしても配信。朗読を担当するのは、中学時代に『深夜特急』を読んで影響を受け、18歳で香港をはじめ世界各国を旅したという俳優の斎藤工さん。旅に憧れる少年から日本を代表する俳優となった今、みずからの声で新たな『深夜特急』の世界へと導いてくれます。番組タイトルは、沢木耕太郎氏のアイディアを元に考案いろいろ世の中で、最近❝旅❞から遠ざかっていたあなたへ贈る、TBSラジオからのメッセージ。 「旅に出よう。気をつけて、だけど恐れずに。」
委員の主な発言
- 今この番組を制作する意味はとても大きいなと感じました。コロナで旅に出られなかった期間が長く、今こそ旅に出る意味、旅への渇望が高まっていると思います。もちろん50年前の情報も全くない中で旅に出るのとは事情も環境も大分違いますが、それでも旅は自分の身を移動させること、場所を移すこと、そこに行くことという本質は変わってにいないので、その本質に気づけるものになるのではと感じました。
- 斎藤工さんの声がとにかく素敵でした。内容にぴったりの声で、まさに深夜に聴きたい声だと思います。冒頭のBGM、沢木さんの「声の便り」などの演出もいいと思いました。ラジオ発でオーディブルでの配信など、音声コンテンツとして新しい展開手法にチャレンジしている点もいいなと思いました。
- 私自身、このクオリティも高いコンテンツに出会えてすごく良かったなと第一印象として思いました。最近、オーディブルなど音声コンテンツはすごく増えていると思いますが、どの作品から入っていいのか分からない状況で、今回、TBSラジオさんが作られた作品がベスト・オブ・ベストみたいな感じでプロモーションすれば、入り口になっていいかもと感じました。
- 演出面、フォーマット、斎藤さんの声も含めて、よくできていると感じて、すごく聴きやすかったですし、長さも長過ぎて聴けないとか、そういうことも全然なく、完成度がすごく高い時間だったなとまず思っています。ポッドキャストで展開している沢木さんと斎藤さんの3回の対談も聴いてみましたが、内容がオリジナルで非常に面白くて、聴いた人は、全部ではなくても本編を聴いてみたいと思わされるような内容だったなと思いました。>
- 「本を読みなさい」と言ってもなかなか読まないこども達に、この様な作品に出合う切っ掛けがあるといいなと思います。今後の人生観に影響を与える素晴らしいコンテンツや名作を幅広い世代の方にきいてもらえるといいなと思いました。
- 冒頭に沢木さんの生の声があることで、作品の裏側とか伏線とか、別の楽しみ方ができました。お二人の対談で「一歩を促す作品にしたい。旅をして、外国の人たちと自分の身の丈を比べてほしい」というコメントがあったと思いますが、そういう思いがこの作品の主であるとすると、スポンサーさんとかコラボ先に、もう少し海外旅行とか、留学とか、世界遺産検定とか、そういうプチ情報があれば、本当に一歩を踏み出したり、背中を押されたり、ワクワクするきっかけになるのではないかと思いました。
- 深夜特急の様な良いコンテンツを、それに合う俳優さんや声優さんかをマッチングして、こういった企画にするというやり方はいろいろありそうな気がします。今後の展開は、最終的に行くのがオーディブルなのかポッドキャストなのかわかりませんが、いろいろな可能性があるのかなと感じました。
TBSラジオ番組審議会事務局