第214回 『桂宮治 これが宮地でございます』

  • 2023年9月25日(月)第214回 TBSラジオ番組審議会より
  • 2023年6月4日(日)放送(5時30分~6時00分)『これが宮地でございます』

審議委員(敬称略)

委員長 渡邊 久哲
副委員長 浜田 敬子
委員 望月優大 川口あい 大石英司  片庭慶子

局側担当者

  • 林社長
  • 東島番組審議会担当役員
  • 長谷川事業創造センター長
  • 後藤番組プロデューサー
  • 戸波番組ディレクター
  • 宮城事業創造センター員
  • 加藤番組審議会事務局長

審議対象番組

2023年6月4日(日)放送(5時30分~6時00分)

『これが宮地でございます』

2022年4月に放送を開始した、落語家・桂宮治のトークプログラム。入門5年目でNHK新人演芸大賞を受賞し、2021年には、春風亭昇太以来29年ぶり、香盤(落語家の序列)を5人抜きの単独昇進で抜擢真打となった桂宮治が、世の中の出来事を落語に絡めてトークします。2022年の1月からは、国民的人気番組『笑点』の新メンバーに大抜擢され、落語の腕は折り紙つき。高座で培った「爆笑」トークはもちろん、1男2女の、子煩悩な父親目線からの心温める「泣ける話」も披露しています。先が見えない世知辛い世の中、仕事で失敗して落ち込んでいるあなたも、淋しい気持ちのあなたも、まとめて面倒します!桂宮治のラジオで明るく前向きな気持ちになってください!

 

委員の主な発言

  • 30分間、最初から最後まであっという間に聴けたので、そのトーク力はすごいなと思って聴いていました。宮治さんを『笑点』で見ていて、すごく爽やかなキャラというか、ものすごくいい人のキャラというイメージを持っていましたが、この番組を聴くと以外と毒が強いというか、そんなことも話すんだなという感じで、新しい一面が見られたという意味でも面白いと感じました。
  • 全体的に非常に面白く、一気に聴く事ができました。少し気になったのが選曲で、新しい学校のリーダーズの曲がかかったのですが、これは宮治さんの趣味なのかどうか気になりました。日曜日の朝5時半にあの曲が流れるとちょっとびっくりするかなと正直思いました。どんな人が聴いていらっしゃるのか、多分リスナー分析をしていらっしゃると思いますが、あの時間帯に起きているのは年配の方が多いのではないかと思いました。
  • 朝5時半から放送されているということと、ポッドキャストでも配信されているということで、メインのリスナーさんを放送とポッドキャストのどちらにするかで、番組内容が変わってくるのかなと思います。その辺を、どのあたりのトーンに調整されるのかはすごく難しいことだなと思いました。ポッドキャストで配信することが主流になってきているがゆえに、皆さん番組づくりで苦労されていらっしゃると思いますが、そのあたりがポイントなのかなと感じました。
  • 宮治さんは真打なので、多分、落語の腕は間違いないのだと思います。落語の場合、お客さんの反応を見ながら喋って、アドリブをきかせたりするのも上手なのではと想像します。それでいくと、スタジオではお客さんの反応はないので、スタッフさんの方を一所懸命見ているのか、どんな感じかわからにのですが、自分の中に何か指針をもっていて、ラジオだからこうだろうみたいに転がしているのかなと感じました。
  • 沖縄の話になった時、最初は面白く聴いていましたが、沖縄の人の言葉遣いを「〇〇さー」、「〇〇さー」とあまりに繰り返された時に、沖縄の人の立場になったら、逆にバカにされていると捉えられているのではと感じました。言う方は面白いから言うと思うのですが、例えば外国人の人の言葉の真似をする時に、拙さみたいなところを強調してしまうのは言われた人の立場に立ったら、あそこまで何回も繰り返すのはどうかなとちょっと感じました。

番組審議後、委員よりジャニーズ問題に関連してTBSラジオとしてのジャニーズ事務所のタレントの起用やゲスト出演についてポリシーがあれば教えて欲しいとの質問があり、ラジオ側より、ジャニーズ事務所の被害者救済と再発防止への取組みに注視し、適切に対処していくことになる旨の回答行った。

TBSラジオ番組審議会事務局