第175回 TBSラジオ番組審議会 「かまいたちのヘイ!タクシー!」

2019年10月28日(月)開催 第175回 TBSラジオ番組審議会より
「かまいたちのヘイ!タクシー!」2019年8月5日(月)(21時30分-22時)放送分について

 

出席者(敬称略)

委員長 大石 裕
副委員長 伊藤 英敏
委員 横山 真司 ペリー荻野 水科 孝之 増田 弥生

 

局側出席者

  • 三村 社長
  • 碧海取締役
  • 門田編成局長
  • 長谷川制作・情報部長
  • 内田番組プロデューサー
  • 吉野経営企画局長兼番組審議会事務局長

 

委員の主な発言〔審議対象番組〕

〔審議対象番組〕
2019年8月 5日(月)放送(21時30分~22時00分「かまいたちのヘイ!タクシー!」人気お笑いコンビのかまいたちが、スタジオを飛び出して東京の様々な場所にタクシーで向かい、現地リポートをしながら進行する番組。「ロケ芸人」として定評のある、かまいたちが様々な街、人、モノ!?と触れ合いながらトークを繰り広げる番組。

〔委員の主な発言〕
◇その場所を知らないリスナーにとっては、ロケに行った場所、天気、雰囲気といったディテールが少し足りないと感じた。ロケならではの周りの雑音も臨場感があり、声をかけた「町の人」とのトークも面白かった。そこで拾った声を早速番組内のジングルに起用するなどフットワークも良い。ロケをさせるとかまいたちはやはり魅力だ。

◇東京に進出してきたばかりの頃と比べると、小慣れてきた印象がある。以前は、東京の人間からすると「関西の人はそう感じるんだ」という新鮮さがあった。もっと知りたい、感じたいという気持ちを出してほしい。ただ、面白いところや人を見つけて引き出す
話術はさすがと感じた。

◇番組のコンセプト、出演者、内容の全てが面白かった。音声だけで現場の模様をどこまでリスナーに伝えるか、例えば次に行くお店、場所の情報を先に言ってから声を掛けるなど、もう少し丁寧に情報提供をしてはどうか。

◇私は「よくわからない」ことがむしろ面白いと思った。むしろリスナーが「ツッコミ」をしながら聴くことが、かまいたち的な面白さを活かす番組と感じる。誰と出会うか、出会った人はどういう人なのか、ロケには全く関係のない途中のコーナーも含めて「一
体なんなの?」と感じながらかまいたちの会話を追うことがこの番組の醍醐味なのだろう。

◇年配の人間にとっては、かまいたちの2人がぐるぐる周って、町の人の声を拾って聴いているだけのような気がしてよくわからない、正直これでいいのかと思った。といって嫌な感じは一切しない。これが関西風のロケ番組なのかなという印象。立て続けにいろいろなことが消化されていってあっという間の30分だった。

◇ライブ感があり、テレビを観ているような感覚で楽しめた。「くだらなさ」が笑えて飽きない30分だった。ロケ地での周りの雑音やスタッフの笑い声も自然のボリュームで耳に入ってきて聴きやすかった。取材した町の人の声をタイトルコールに使う手法はとて
もユニークで良い。

◇テレビのロケ番組が多すぎて飽和状態となっている中、せっかくラジオで新しい試みをしているのだから内容を詰め込み過ぎずにアクセントが欲しい。そういう編集に気を遣う一方で、放送時間も鑑みると、もっとかまいたちらしい「毒」があっても、エッジを利かせても良いと思う。

 

以上

 

(TBSラジオ番組審議会事務局)