第185回 TBSラジオ番組審議会 「荻上チキ・Session」

2020年10月26日(月) 第185回 TBSラジオ番組審議会より
2020年10月13日(火)放送(午後3時30分~5時50分)「荻上チキ・Session」

 

審議委員(敬称略)

委員長 渡邊 久哲
副委員長 伊藤 英敏
委員 横山 真司 ペリー荻野 水科 孝之 増田 弥生 児島 満理奈

 

局側担当者

  • 三村社長
  • 碧海取締役
  • 門田UXデザイン局長
  • 長谷川UXプロデュース部長
  • 野口番組プロデューサー
  • 吉野番組審議会事務局長

 

委員の主な意見

〔審議対象番組〕
2020年10月13日(火)放送(午後3時30分~5時50分)『荻上チキ・Session』
この番組は、「知る→わかる→動かす」をコンセプトに、今何が起きているのか、なぜ起きているのかをクリアに解説した上で、新しい価値観を提示する新型のニュース番組です。
この10月に、これまでは夜10時に放送されていた時間を変更して、番組もリニューアルしました。


〔委員の主な発言〕
◇夜に放送していたときとはちがった印象も受けたが、全体的に冷静な荻上チキは健在だった。ただ、夕方に移って制約があるわけでもないだろうが、いい意味での「毒」がなくなったので、客観的なことだけでなく、自身の鋭い意見をもっと言ってよいと思う。

◇「知る→わかる→動かす」がコンセプトということだが、「動かす」にはどうすれば良いのかがこれからの課題となるだろう。この時間帯ならではのエンタメやカルチャー情報が盛り込まれたことで番組の豊かさ・広がりにつながっていると思う。

◇放送時間が夕方になってソフトになった印象だが、一方的な意見を言われたり、どちらが正しいとか、まちがっているとかいう一方手的な意見を聞かされるより、情報収集という点からすると一般のリスナーにとってはむしろ良いのではないか。。

◇深夜の放送ではクールに淡々と進行する荻上チキの持ち味が良かったが、デイタイムの放送ではもう少しエネルギッシュさとメリハリがほしい。ただ、この時間にTBSラジオらしい本格的ニュース番組が戻って良かったと多くのリスナーが感じているはずだ。

◇現在の地上波のテレビ番組やインターネット番組では語られない情報が聴ける貴重な番組。出演者の専門家や記者の解説もとてもわかりやすく、リスナーに、より深い知識と情報を与えていると感じる。

◇全体としてコーナーごとのコンセプトもはっきりしていてわかりやすく、まとまりのある締まった番組だ。夜の放送時間のときとイメージは変えずに夕方に移動してきちんとチューンアップされており、とても良いニュース情報番組と思う。

◇放送時間が変わっても、荻上チキの「らしさ」は健在で、良いところは充分引き継げている。ゲストのトークを整理してわかりやすくかみくだいてもう一度リスナーに伝えるテクニックはすばらしく、あらゆるリスナーにとって聴きやすい番組だと思う。
 

 

(TBSラジオ番組審議会事務局)