- 2020年11月30日(月)第186回 TBSラジオ番組審議会より
- 2020年9月30日(水)放送(22時00分~23時55分)『アシタノカレッジ』
審議委員(敬称略)
委員長 | 渡邊久哲 |
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副委員長 | 伊藤英敏 |
委員 | 横山 真司 ペリー荻野 水科 孝之 増田 弥生 児島 満理奈 |
局側担当者
- 三村社長
- 碧海取締役
- 門田UXデザイン局長
- 長谷川UXプロデュース部長
- 本多番組プロデューサー
- 吉野番組審議会事務局長
審議対象番組
2020年9月30日(水)放送(22時00分~23時55分)
『アシタノカレッジ』
この番組は、「学び」と「エンターテインメント」をコンセプトに、日替わりのテーマに関する専門家が登場し、メインMCのキニマンス塚本ニキとゲストが対談しながらリスナーとともに新たな知識を楽しく学んでいく、情報バラエティ番組です。
委員の主な発言
- 番組開始から3回目の放送回だったので未知数だが、一生懸命メッセージを送ろうという姿勢には好感をもったものの、少し一方的で展開が飽きてくる、そして少し重たく感じることもあった。ちがう角度から、ちがう事例を紹介するなど今後工夫が必要だろう。
- 「カレッジ」という番組タイトルから、学びを前提しているので知的好奇心をくすぐる話題も多く、発展性があって良かった。ただ、取り上げる話題に意識の高い人は良く理解できる内容だが、意識の高くないリスナーに対してメッセージをどう届けて理解してもらうかが、今後のこの番組の存在意義になると思う。
- 普段考えたり、知ることができない内容について興味深く教えてくれるという意味では硬派で優良な番組だ。「カレッジ」ということで若者をターゲットにしているのだろうが取り上げる話題の原因をもっと深く掘り下げたり、解決策の提言を具体的に示した方が良いと感じた。一つのテーマについての話がやや長いのでもう少しテンポアップが必要。
- SDGsの意識がとても高い塚本ニキさんを起用する以上、どうしたら彼女の強みを生かせるかという視点で、進行・サポート・質問とまとめ・ゲストの人選、コミュニケーションのフォローなどを今後高めていくと、とても良質な番組になると感じる。
- 聴いていて表現や内容がちょっと難解と感じるリスナーも多いのではないか。初歩的な質問をしたり、答えてくれる役割の人もいてほしい。ユーチューブライブはとても良い試みだが、今後はラジオらしさを活かした表現にするための工夫も必要だろう。
- 話題提供があって、そこからどう深めていくかがこの番組のコンセプトである「学び」の中核になっていると思うが、テーマ設定も興味深く、それに対するコメントもわかりやすかったものの、ひとつひとつのテーマの着地点が曖昧だったようにも感じた。
- 取り上げるテーマに対して、興味はあるものの先に立ち入って行けない、そこにはエネルギーを費やせないと思っているリスナーに、そのテーマの大切さを理解させ、行動を起こさせるような仕組みがあると良いのではないか。今後の将来性を感じる番組だ。
TBSラジオ番組審議会事務局