第197回 TBSラジオ番組審議会 「今年印象に残った番組・TBSラジオの放送全般に対するご意見について」

2021年12月20日(月)開催 第197回 TBSラジオ番組審議会より

今年印象に残った番組・TBSラジオの放送全般に対するご意見について

 

出席者(敬称略)

委員長 渡邊 久哲
副委員長 伊藤 英敏
委員 横山 真司 ペリー荻野 浜田 敬子 望月 優大 児島 満理奈

 

局側アンケート閲覧者

  • 三村 社長
  • 武田番組審議会担当役員
    萩原UXプランニング部長
    長谷川UXプロデュース部長
  • 加藤番組審議会事務局長
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委員の主な発言

・今年印象に残ったラジオ番組

◇「風立ちぬ」
映画作品と比べたときに、脚本的な意味でのオリジナリティや、音声だからこそ足される説明情報などもあり、単純に音声のみで繰り返しているということに留まらない聴く意味のようなものも感じられ、面白いと思った。

◇「ラジオ開票特別番組 総選挙スペシャル」
まったく新しい❝投票日の夜の過ごし方❞の可能性を示してくれたと思った。各党党首の考えを聞くとともに、選挙戦で疲れきった党首や候補者に鋭い質問をぶつけて怒るまで追い込むスリリングな内容で、言葉だけで構成するラジオだからこそできるのだと感じた。

◇「藤田ニコルのあしたはにちようび」
メインパーソナリティのニコルさんは、軽い口調で話しているように聞こえますが、批判を恐れず忖度しない強い意志、自己表現に向けて努力する姿、等身大の自分を表現する言葉選び等で自分をしっかり表現しているように感じた。また、その表現は決して完全ではない部分にファンは共感しているのと思うので、不完全な部分をいかに演出できるかが大事だと思った。



・TBSラジオ番組全般についてのご意見・望むこと

◇Sessionのようにハズレがない信頼できる番組づくりを続けていただけているのはとても心強い。最後はコンテンツの質と時にパーソナリティの方たちに対する信頼なのかなと思う。

◇これまでのラジオを聞いてくださっていた高齢者とは別の新しい聞き手を開拓していくためにも、YouTubeとの同時配信も含め、ネット番組などを参考に、まだまだラジオができることはあるのでないかと思う。

◇近年にスタートした新番組を審議していくうちにTBSラジオは70周年を迎えて新たなスタート地点に立ったのだと感じるようになった。TBSラジオにとっては、キニマンス塚本ニキさん、武田砂鉄さん、ジェーン・スーさん、あるいはテレビでは顔なじみの藤田ニコルさんなどが定着してこれからどんどん育っていくことが何よりも大事なのだと思う新旧の才能が織り交ざってトータルとして❝TBSラジオのカラー❞が出てくるとよいと感じた。

◇地域で起こっているボトムアップ型の活動の情報は少ないような印象を受けていろ。環境問題ひとつをとっても、色々なアプローチで活動している面白い人はたくさんいるし、そういった面白い人にこそ活動を応援するファンが多い気がする。社会課題の解決に取り組む活動家や企業に焦点を当てることで、その周りにいるファンも巻き込めるのではないかと思う。


・ラジオのサブスクリプションサービスについてのご意見

◇ラジオ番組について、月額料金を払って「継続的に聴取したい」番組がそこまであるかは、正直なところ疑問。サブスクというよりは、単発の番組を都度料金を払って聴くことができるという、番組・オン・デマンドによりサービスが良いと思う。

◇コンテンツやサービスに対して課金すると、延々と前のものを質量ともに上回るコンテンツを作り続けなければならず、少ない人数では、それはサステナブルな働き方と両立できない。そもそもコンテンツの量競争になってしまうと、Netflixとかには絶対に対抗できないですし。何に課金するのか、を論じるより、TBSラジオはどんな人たちに愛されたいのか、どんな人たちに寄り添うのかを議論した方がいいのかなと感じる。

◇「荻上チキさんを冠にした配信サービス」はあれば入りたい。radikoのタイムフリーやPodcastで不便な点があるので、その辺が解決するのであれば私はサービスを受けたいと思う。

◇アーカイブを聞いてみたいとは思うが、通常の放送、radikoで聞き逃した番組を聴くだけで一日が過ぎていくことを考えると、かなり時間的な余裕がある人、ラジオについて考える時間がある人でないと、サービスの利用は難しいかと思います。角番組にはそれぞれのファンの方がついていると思いますので、パーソナリティの方を媒介とした番組ごとのオリジナルコンテンツがあれば入る人はいるのではないかと思いますそれから。NYTのDailyのような良質かつストック性のある(=古びづらい)外国語番組を翻訳したものがあったらいいなと思います。

・広報および番組宣伝のありかたについて。

◇最近は広告宣伝で人が動くというよりも、インフルエンサーの発信によって情報が動いている印象が強いので、巻き込み力の高い人をドンドン取り上げて局を知ってもらうのも戦略のひとつかと思います。コミュニティの中心にいるひとを取り上げることによって、「TBSラジオは私達の活動を応援してくれている」という好印象につながるのではないかと思います。

◇ラジオの限らずポッドキャストなどを含めた音声メディア全般に触れていないという人はかなり多いと思います。コンテンツがつまらないということではなくて、単純に耳だけでコンテンツを味わうという生活習慣がない人が多いためで、メディアの問題が大きいと思います。新しいメディアも基本的に視覚ベースなので、このラジオの外側の視覚メディアでの接触のあり方をいかに主体的に設計するか、コントロールするかというところに何かがあるような気がします。

◇若いリスナーを増やすためには、あなたの掌のスマホにTBSラジオがあるということから知ってもらう必要がある。そのためには大学や商業施設、病院などにどんどん出ていく。「名物広報マン」を育成する。知ってほしいから顔を出す!というのは、泥くさいやり方ですが、インパクトはあると思います。

 

以上

 

(TBSラジオ番組審議会事務局)