第206回 TBSラジオ番組審議会   『工具大好き』

2022年11月28日(月)第206回 TBSラジオ番組審議会より
2022年10月1日(土)放送(16時30分~17時00分)「工具大好き」


 

審議委員(敬称略)

委員長 渡邊 久哲
副委員長 伊藤 英敏
委員

横山 真司   浜田 敬子 望月 優大 川口あい 児島 満理奈

 

局側担当者

  • 三村社長
  • 武田番組審議会担当役員
    長谷川事業創造センター長
    吉田プロデューサー
    宮木ディレクター
  • 宮城事業創造センター員
  • 加藤番組審議会事務局長

 

委員の主な意見

〔審議対象番組〕
2022年10月1日(土)放送(16時30分~17時00分)
『工具大好き』
「私たちの生活様式は2020年から一変。家の中にいる時間が増えたことで、住環境をよくしたいという意識が高まりました。中でもDIYはかつてないほどの盛り上げりを見せています。この番組はスタジオをガレージに見立て、工具やDIYにこだわりをもつゲストを招いて、そのこだわりや、おうち時間の過ごし方などを伺います。パーソナリティはハンドツールジャーナリスト髙野倉匡人さんと川瀬良子。ゲストはTBSラジオ「金曜ボイスログ」でもお馴染み、臼井ミトンさんです。


〔委員の主な発言〕
◇私はDIYは全然やらないのですが、すごく面白かったです。高野倉さんは声も良くてお話が上手ですよね。工具というのは民族とか文化にすごく影響されているというのが、とても奥が深いなと思いました。また、ネット時代のコンテンツの作り方が、ニッチな層に深いコンテンツを届けるという意味では、非常に成功しているのではないかと思います。

◇無味乾燥な工具と様々なジャンルとかシーンとかが掛け算で世の中は成り立っているという世界観を見せる点がとても可能性があるというか、すばらしいポイントだなと思いました。ニッチを突き詰めている番組に聞こえますが、工具というのは本質的に全然ニッチではないというか、あらゆる人の生活を支えているものだと思います。そのあたりを番組の価値観として担っていけると骨太な番組になっていくと感じました。

◇番組の狙いとしては、工具好きな人にマニアックな情報を届けるということだと思いますが、今せっかくDIYのファンが増えてきているので、スピンアウト企画として、初心者バージョンみたいなものをポッドキャストとかYouTubeでやるとか、放送枠以外でも展開が考えられると思います。

◇工具の世界はニッチで深いという点で、ファンコミュニティとか例えば番組のコラボアイテムみたいなものを作ったり、そういうコミュニティ系の施策みたいなことに挑戦しても可能性があるのかなと思いました。また、実際に拘りの道具を集めてみたいなという購買意欲をかき立てるような番組なっていたと思います。

◇工具というのは本来的にはいろいろな人が使うものですが、工具に強い興味を持っていない人が聞いても面白いと思える番組に、更に発展させるための検討をして頂きたいと思いました。

【諮問事項】
 民放連(日本民間放送連盟)放送基準が3年余りの検討を経て改正され、2023年4月より施行される。今回の改正は、人権意識の一層の高まりや価値観の多様化に対応することなどを目的とした大幅な見直しである。民放連放送基準はTBSラジオ放送基準として準用されるため、TBSラジオは放送法第6条第3項に基づき、TBSラジオ放送基準の一部変更を番組審議会に諮問した。番組審議会は、2023年1月30日開催の第208回番組審議会で答申する。

                                         (TBSラジオ番組審議会事務局)