- 2025年1月31日(金)第228回 TBSラジオ番組審議会より
- 昨年印象に残った番組・TBSラジオの放送全般に対するご意見について
審議委員(敬称略)
委員長 | 渡邊 久哲 |
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副委員長 | 浜田 敬子 |
委員 | 望月優大 川口あい 大石英司 片庭慶子 |
局側担当者
- 向山会長
- 加藤番組審議会事務局長
審議内容
『昨年一年間のTBSラジオ全般に対する意見をアンケートにてお答えいただきました』
昨年特に印象に残ったTBSラジオの番組はありますか?ございましたら、その理由もあわせてお書きください。
- 「第65回 輝く!日本レコード大賞」が印象に残っています。 4時間と長丁場ではありましたが、本放送との棲み分けで改めてラジオとしての役割を考えさせるきっかけとなりました。その他、長時間の番組が印象に残っており、「ラジオお笑いの日」も同じく、テレビ放送との役割の差別化などの参考になりました。
- 会議でも申し上げましたが、『ラジオお笑いの日』の御手洗アナは最高でした。錚々たるお笑い芸人たちを前にして怯むことなく、嬉々としてアナの仕事をこなしていました。このまますくすくと成長して大成されることを祈ります。
- 「東京ポッド許可局」です。審議会の時にもお話しましたが、ラジオ番組としてもポッドキャストの番組としても、コンテンツとして優れた番組だと思いました。リアルイベントが開催できるのも、コアなファンがついている証左ですし、今後この番組やジェーン・スーさん、チキさんのような人にファンがつく番組こそが、ポッドキャスト時代に生き残っていけるのだと感じています。また、過剰に誰かを「いじったり」「貶めたり」することのない笑いが求められている時代に、安心して聞け、なおかつクスっと笑える番組の存在感はますます重要だとも思っています。全ての番組が「正しさ」を求められる必要はないと思いますが、最低限の人権意識や時代感覚のアップデートは必要だと思っています。 この3人の出演者はそこが安心できます。
- 『NISSAN ARIYA presents THE BATTERY~石橋貴明 あの人と、どらいぶ。~』 審議対象番組となるより少し前に、ネットニュースで読んでいた番組でした。その時点ではラジオ番組という認識はありませんでしたので、あらためてラジオとしてきいてみると、車内がスタジオとなり、ゲストが運転しながらのトーク、そうした演出により放送全体がスポンサーのPRとなっていることに大きなインパクトがあり、とても印象深い番組でした。 大手スポンサーのキャスティング力と他メディアとの連携により動画としてインパクトがある分、ラジオ番組として価値を出す難しさを感じつつも、目新しい試みが面白く、これからのラジオ展開に新しい可能性を感じました。
TBSラジオ番組全般についてのご意見、及び今後のTBSラジオに望むことをお教えください。
- 音声コンテンツの市場が盛りあがるなかで地上波としての手堅い制作体制やデジタル上を含めた幅広い展開をリードされることを期待しています。 企業としての透明性やコンプライアンス面での徹底を求められているタイミングかと存じます。社外のスタッフの方を含む制作者サイド側にも、アップデートされた形の人権意識DEIの知識などは身につけてもらう研修などが必要かと思います。表現上最低限これは守ってほしいという原理原則のようなことを知った上での番組制作が今の時代には求められていると思います。
- TBSラジオは他局と比べ、情報番組とエンターテイメント番組のバランスが良く、情報番組の出演者には専門家や著名人なども多く起用されていることで、政治や社会問題にも深いく切り込み、リスナーの視野を広げる機会を提供していると思います。 私は、エンターテインメントという媒体こそ、人々の心に溶け込むことで社会をもかえてゆける「ソフトパワー」となり得るものだと思っています。 情報発信の力があるTBSラジオには、エンターテインメントの持つ力をもって、粘り強く社会問題に関わってゆく姿をきたいしております。
- 視聴者、社会、出演者、制作者、その他の社員など、多様なステークホルダーの存在を忘れずに、人権という原理原則を大切にしながら番組づくりや企業運営をしていっていただけたらと思います。
TBSラジオ番組審議会の運営、会の進行などについて、ご意見や要望などがあれば忌憚の無いご意見をお願いいたします。
- 毎回でなくても、単発の番組に関してだけでなく、時には番組全体に関する議論ができる時間があるといいなと感じています。
- 現行の会運営・進行につきまして特に意見はございません。審議にあたり、私の場合特に「一般リスナーが初めて聴いたとき」の印象をお伝えするよう心がけておりますが、制作側が求める視点での感想が伝えられたか?思うことがあります。いらっしゃる制作スタッフの方は基本受け手ですが、委員の方々それぞれの視点(専門分野等)を制作者側に共有し、委員への質問も準備するなど双方向の意見交換ができるとより現場の方々がこの審議会に出席する意義が増すのではないかと思いました。
- 今年からこちらの事情でリモートでの参加が多くなってしまいご迷惑をおかけしています。機材面なども含めてご対応くださり誠にありがとうございます。
- 現状は、番組の概要などを事前にお伝えいただいて、それぞれの委員がフラットに聞いてみて、考えをお伝えするという形になっているかと思います。審議の形としてどちらがいいかはわからないのですが、番組全体、あるいは審議対象の特定回について、こんなテーマに特に注目して審議をする、というようなアジェンダの設定をある程度事前にしておくという形もあり得るかもしれません。
TBSラジオ番組審議会事務局